今回は、こんな疑問にお答えします。
- 「星の商人」のあらすじ紹介
- 「星の商人」から学ぶ成功法則
- マルチ商法や詐欺と誤解されやすい理由
- 「星の商人」を読んだ感想
- 「星の商人」の評判は?
- 著者:犬飼ターボさんの「星の商人」解説
犬飼ターボさんの本「星の商人」は、いろいろなビジネスセミナーや起業塾で紹介されると聞きます。
知っておきたい「普遍的な成功法則」が書かれているのかも?と、気になります。
結論として、本書では「人の成功を手伝う」という成功法則が学べます。
「人の成功を手伝う」となぜ成功するのかというと、手伝いたい相手のぶんまで情報に気づけるようになり、学びが加速するからです。
そして、相手に良くなって欲しいという思いから、喜ばれ、信頼されていきます。
さらに詳しくどういった内容なのか?
この記事では「星の商人」のあらすじと、学べる成功法則について解説します。
星の商人 (著者:犬飼ターボ)
「星の商人」は 2005年に発行された成功小説で、架空の湾岸都市を舞台に、貿易商として幸せに成功を目指す物語です。
電気がない時代なのと、謎を解きながら進んでいくスタイルなので、ファンタジーが好きな方におすすめです。
「星の商人」のあらすじ紹介
あらすじ
主人公のレキと友人のスタンは、商人を目指して貿易が盛んな湾岸都市にやってきます。
そこで、昔は大商人と言われていた賢者さまから、成功の秘訣が記されている巻物を購入することに。
巻物には「他の成功は己の成功」とだけ書かれていました。
成功するための、仕入れ先やお店の出し方など、ノウハウを教えてもらえると思っていたレキとスタンはびっくりです。
どうやってこれで成功できるのか、さっぱりわかりません。
しかも、巻物に書かれている内容について、賢者に質問できるのは1人1回だけです。
2人はいったいどんな質問をするのでしょうか。
そして、巻物の謎を解き、無事に商人となれるのか?冒険が始まります。
YouTubeであらすじを知るには
「学識サロン」さんのチャンネルで、わかりやすく紹介されています。
>【神本】ガチで1度読んでほしい名著でした!!!『星の商人』
「星の商人」から学ぶ成功法則
「星の商人」では、巻物に書かれた秘密を解きながら、ビジネスでとっても役に立つ成功法則が学べます。
メインテーマである「人の成功を手伝う」と「人の成功を手伝う以外の成功法則」も、それぞれ見てみましょう。
「人の成功を手伝う」と、どう成功するのか
「人の成功を手伝う」という成功法則を使うと、いったいどうなるのか?こちらの3つです。
- 気づける情報が増えて学びが加速する
- 商品を喜んで買ってもらえる
- 投資してもらいやすくなる
気づける情報が増えて学びが加速する
人の成功を手伝うと、気づける情報も2人分になり、学びがよりいっそう加速します。
自分の夢だけではなく、手伝っている相手の夢に役立つ情報に、脳の中でアンテナが立つためです。
欲しいと思った物を、街中でも多く見かけてしまう現象と同じです。
商品を喜んで買ってもらえる
人の成功を手伝うようにして売ると、商品を喜んで買ってもらえます。
商品を買うときの「買っても売れないかもしれない」や「買っても便利にならないかもしれない」という不安が解消されるからです。
売るときに「その商品をどうやって売れば儲かるか」や「どうやったら便利に使えるか」を教えてあげると、商品を喜んで買ってもらえます。
投資してもらいやすくなる
ただ単に「投資してくれ」と頼むより、投資してもらいやすくなります。
人の成功を手伝うようにお願いすると、その投資話が「どれだけ自分の役に立つか」が分かりやすいからです。
投資してもらうと、その分だけ儲けが減りそうな気もしますよね。
しかし、お金が貯まるまで待たずに大きな商売に取り掛かれるのです。
そして次回、もっと大きなお金が必要なときにも、信頼も蓄積しているため投資してもらいやすくなります。
「人の成功を手伝う」以外にも使える成功法則3つ
「人の成功を手伝う」以外にも使える成功法則3つがこちらです。
- 識は気前よく教える
- 商品を多く見てもらえる工夫をする
- 売れる仕組みを作り、分け与えていく
知識は気前よく教える
知識はいくら教えても減らないので、気前よく教えると良いです。
いつか協力者となってくれるかもしれないからです。
もっている物にしがみつく者はずっと1人ぼっちで貧しい
商品を多く見てもらえる工夫をする
商品を多くの人たちに見てもらえる工夫が大切です。
主人公は商品を市場に並べずに、みんなが見にくる美しい船の前に並べました。
現実の世界だと、「どこにお店を出すか」や「どんな媒体で誰に宣伝するか」を考えさせられます。
売れる仕組みを作り、分け与えていく
自分が上手く行った方法を仕組み化して、次の人も上手くいくように分け与えていくことが大切です。
分け与えた相手のことを応援したくなるし、応援された人は「人の成功をさらに手伝い」、良い循環が出来上がるからです。
この売れる仕組みを分け与えると聞いて、詐欺を連想してしまいませんか?
僕は連想してしまいました(笑)
マルチ商法や詐欺と誤解されやすい理由
「売れる仕組みを作り、分け与えていく」の成功法則が、マルチ商法や詐欺と誤解されやすいです。
というのも、主人公は「商人になりたい人」に「商売の知識と船乗りの訓練」を分け与えて、大きな商人グループを作っていきます。
一人前になったら船が与えられて、その人はさらに新たな商人になりたい人を育成できるのです。
これって一瞬、マルチ商法やねずみ構?って感じるかもしれません。
しかし、フランチャイズや家元制度など、現実でも多くの会社が同じような仕組みで、親元が一番儲かるのはどれも同じです。
違反かどうかは、「あきらかに親元だけが儲かる仕組み」や「過度な勧誘」があるかないか次第かもしれません。
「星の商人」を読んだ感想
本書を読んで、僕は「自分の父親は、どんな成功を望んでいたのか」が気になりました。
理由は、主人公に商売を教えてくれた「アル」に、父親感を感じたからです。
僕にはアルと同じで、お金に対する思い込み「楽して儲けることへの罪悪感」が、ありました。
おそらく「仕事は疲れる疲れる」といつも言っていた、親の影響だと思います。
うちの親は飲食店を営んでおり、父母ともに引退するまでずっと、自分たちで営業していました。
作品中のアルと同じく、「すべてを自分たちでやらないといけない」という思い込みがあったのかもしれません。
そして、すべて自分たちでやっているもんだから、手を休めるとお金が入ってこなくなります。
「休むとお金が入ってこない、汗水流してこそお金は受け取るべきだ」という考えが育っていったのでしょう。
なので、同じことを言うアルを見ていて、自分の父親を想像してしまいました。
「人の成功を手伝う」
手伝って喜んでくれる人なら、僕は父親を手伝えば、すごく喜んでもらえるし、自分もすごく嬉しい。
そして、父親はどんな夢を持っていたのか、僕は直接聞いたことがありません。
「父親の夢、父親の考える成功ってなんだったのだろう」と、考えさせられる物語でした。
「星の商人」の評判は?
読んだ人の感想を見てみると、「成功するための考え方」の参考になったという意見が多くみられます。
3つ紹介します。
評判①
考えさせられた、、、
最初はおとぎ話か何かかな?と思うような感じを受けましたが、読み終わるころにはいろんな事を考えさせられていました。
中学生や高校生でも読めて、尚且つビジネスや大きくいうと生きてく上での真髄みたいなものが発見できると思います。
将来子供を持ったら若いうちから必ず読ませます。
評判②
ウワベだけでなく、本質を学べる一冊
過去に関わってきたほぼ全ての会社が、間違った『成功』の捉え方をしていました。
それを再認識、その考え方が正しかったことを証明してくれる本です。もしこの内容に賛同できない方は、まだ、本物の『成功』の形すら、イメージできていないんだと思います。
自分と他人を同時に成功させることが出来る人を育てられる人がら育つ環境をたち入れた今、さらに多くの方を本物の『成幸者』に導いていきます。
評判③
ビジネス思考を身に付ける際の必読書
数年前にビジネス系のセミナーで推薦されていて知ってはいたのですが、まだ読んでいませんでした。
先日、別のセミナーでも推薦されて、読んでないことを思い出して、今回読んでみました。
結論としては、もっと早く読んでおくべき本でした。薄いので、短時間で一気に読めてしまいます。
ただし、人によっては、その内容を腑に落とすには時間がかかるかもしれません。最近ではネットビジネスで稼ごうとしている人が増えてきていますが、
この本で触れている思考を持たずして、成功はしないのではないかと感じます。
著者:犬飼ターボさんの「星の商人」解説
「星の商人」が2023年に増刷されたことにより、著者:犬飼ターボさんによる本の解説が行われました。
- 「見返りを求めずに手伝う」と誤解されやすい
- お客さんを選ぶことも大切
- 「どんな状態が成功なのか」を考える
「見返りを求めずに手伝う」と誤解されやすい
本書の教えである「他の成功を手伝う」というのが、「見返りを求めずに手伝うのが良いことだ」と、誤解されることが多いそうです。
著者の犬飼ターボさんの意図としては、「見返りを求めても良い」です。
「ただし、見返りがあるかどうかは、半分くらいだろう」とのこと。
お客さんを選ぶことも大切
「どんなお客さんを、自分は手伝いたいのか」で、お客さんも選ぶことが大切です。
求めていないお客さんや、喜んでもらえないお客さんをずっと相手にしていると、自分が疲弊してしまうからです。
たとえば、昔の私は「とにかく多くの人に売りたい」と思っていました。
そのためには値段を下げて売るしか、方法がありません。
そうすると、1円でも安く買いたいお客さんが集まってしまったのです。
結果、クレームが増えてしまい、かなり疲弊しました。
「どんな状態が成功なのか」を考える
「どんな状態を成功と考えているのか」は人それぞれです。
手伝う相手の、「どんな状態が成功なのか」を聞いてみましょう。
「大金を手に入れて大成功するなんて、自分には無理だ」と、考えている人もいます。
なので、お金だけではなく、健康や家族との関係など、望みをいろいろな角度から質問してみます。
そして同時に、「自分にとっての成功とは、どんな状態なのか」も考えておきましょう。
犬飼ターボさん本人の音声で聞きたい方は、こちらの音声ラジオ(Podcasts)へどうぞ。
>第356回 『星の商人』(1) 最も大きな成功を手に入れる法則
まとめ:「星の商人」の教えは現実世界でも活かせる秘法である
人の成功を手伝うと、手伝いたい相手のぶんまで情報に気づけるようになり、学びが加速します。
そして、相手に良くなって欲しいという思いから、喜ばれ、信頼され、働くことが楽しくなるプラスの循環が生まれるはずです。
架空の世界にある湾岸都市から伝えられた秘法は、あなたの現実世界でも活かせるかもしれません。
とはいえ、現実の世界でどのように成功法則を使っていけば良いのか、疑問に感じる方も多いはずです。
そこで、実際にあった話を元にした成功法則を、別の記事にまとめました!
>CHANCE(チャンス)から学べる「人生を幸せにする成功法則」とは?
他にも犬飼ターボさんの本についてはこちらへ。
>犬飼ターボさんの本はどれから読むのがベスト?職業別おすすめリスト