今回は、こんな疑問にお答えします。
- 『月の商人』のあらすじ紹介
- 賢者が教える成功法則「商売の三つの柱」
- 今日から実践できる「月の商人流」おすすめ成功習慣3つ
- 『月の商人』を読んだ感想
- 『月の商人』の評判は?
「女性が起業する前に必ず読んでおくべき本」として紹介される『月の商人』。
いろいろな起業塾でもおすすめされているので、「これは、めちゃくちゃ役立つ成功法則が書かれているのでは?」と気になるものです。
そこでこの記事では、「月の商人から学べる成功法則」を、要約して分かりやすく紹介します。
ずばり、本書に記されている、商売の成功法則がこちらの3つです。
- まず「自分が何者であるか?」肩書を決める
- 商品の価値は「相手が欲しいと感じたとき」に初めて生まれる
- 商品を「どんな顧客に買ってもらいたいか」を決める
それぞれ、どのような内容なのか?
そして、商売の成功法則以外にも、「今日から実践できる成功習慣3つ」をお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
星の商人 (著者:犬飼ターボ)
『月の商人』は 2019年に発行された成功小説で、架空の湾岸都市を舞台に、装飾品のお店で幸せに成功を目指す物語です。
女性ならではの商売の悩みがある方や、これから起業する方におすすめの1冊です。
『月の商人』のあらすじ紹介
『月の商人』のあらすじと、要約をYouTubeで紹介しているサイトについてお伝えします。
あらすじ
主人公ミーナは仕えていたお屋敷の、領主殺しのぬれぎぬをきせられてしまいました。
命からがら逃げだしたミーナは、賢者に助けられるも、1年以内に免罪金を払わないと牢獄行きとなってしまいます。
そこでミーナは賢者に弟子入りし、手作りの腕輪を売って商人を目指すことに。
ところが初めての商売なので、どうやったら腕輪が売れるのか、ミーナにはサッパリ分かりません。
そこで、賢者の持つ成功法則「商売の三つの柱」を、学びながら実践することに。
はたして、ミーナのお店は成功し、無事に自由の身となることが出来るのでしょうか。
YouTubeで本の要約を知るには
「学識サロン」さんのチャンネルで、わかりやすく紹介されています。
>【神本】ガチで1度読んでほしい名著でした!!!『月の商人』
賢者が教える成功法則「商売の三つの柱」
物語の中で賢者が教える「商売の三つの柱」がこちらです。
商売の三つの柱
- 自己認識:自分が何者であるか
- 価値:人が欲しいと感じたときに生まれる
- 顧客:ターゲットを絞って売り方を工夫する
自己認識:自分が何者であるか
商売で大切なことは、まず「自分が何者であるか?肩書を決めること」です。
理由は、人は自分が思っている肩書どおりの行動を、無意識にとってしまうからです。
たとえば
- 自分が「使用人」だと思っている人は、使用人なりの行動をとる
- 自分が「商人」だと思っている人は、商人なりの行動をとる
- 自分が「洗練された売り子」だと思っている人は、洗練された売り子の行動をとる
自己認識が、自分の行動を変えてしまうのです。
とはいえ、「いきなり商人と名乗るのに抵抗がある」と感じる人もいます。
そんなときには、まずは「商人を目指している者」と名乗るのがおすすめです。
価値:人が欲しいと感じたときに生まれる
商品の価値は、自分にとって価値がある物ではありません。
相手が欲しいと感じたときに初めて、価値が生まれるのです。
そう、自分ではなく、相手の心の中に価値はあります。
そのために大切なことが、下記の2つです。
- 自分の売りたい物ではなく、相手の欲しがっているものを売る
- 相手が欲しいと感じるように、どんな商品なのか言葉にして伝える
相手の欲しい物を知るために、まずは話して仲良くなるようにしましょう。
- どんな仕事をしているのか?
- なぜその仕事を選んだのか?
- 嬉しいことや、困ったことは?
誰が何を必要としているか、何を欲しがっているかを知ることが大切です。
顧客:ターゲットを絞って売り方を工夫する
商品を「どんな顧客に買ってもらいたいか」を決めましょう。
なぜかというと、その顧客に対して響く伝え方でなければ、商品は売れないからです。
対象としていない顧客が購入してしまうと、クレームの原因にもなりかねません。
そして、クレームを受けないために、商品の品質ばかりに時間を使ってしまいます。
成功する商人は、商品がある程度の品質になったら、「売り方」に力を注いでいます。
これからは、あなたの理想の顧客に響く売り方に、時間を使ってみてください。
賢者の教えは「商売の成功法則」以外にも、「日常生活で使える成功法則」があります。
今日から実践できる「月の商人流」おすすめ成功習慣3つ
賢者が教える成功法則の中で、日常生活で使えて、さらに「今日から実践できる成功習慣3つ」を紹介します。
今日から実践できる成功習慣3つ
- 自分を褒めて行動できる心を保つ
- 大切な人を大切にする
- 共感以外のことで、男性には活躍してもらう
自分を褒めて行動できる心を保つ
寝る前に、今日の1日をふりかえって、何でもよいので1つ自分を褒めましょう。
理由は、「成功するには、成功する方法を知るよりも、行動できる心を保つことが大切だから」です。
どんなに小さな成功でも、1つの成功と数えてかまいません。
成果がなくても、取り組もうとしたことを褒めます。
失敗したことを責めずに、行動できる心を保てるように、自分を褒めましょう。
大切な人を大切にする
成功する人は、大切な人だけを大切にしています。
すべての人を大切する必要はありません。
そして、あなたが大切にした人の何名かは、あなたを大切にしてくれるでしょう。
七人の法則
七人を助けると、そのうちの一人か二人が助けてくれる。
決して、「相手を甘やかすこと」ではありません。
その人の人生にとって、良い影響を与えるように心がけるのです。
もし一緒に商売をする友人がいるときは、相手のためを思って遠慮せずに、キッチリお金のやりとりをしましょう。
男性は共感以外のことで活躍してもらう
男性に協力してもらうときは、共感を求めないようにしましょう。
というのも、男性は個々の感情をくみ取ることが苦手なので、共感してもらえないことが多いからです。
一方、男性はアドバイスが得意なので、問題解決は助けてもらい、それぞれの強み弱みを活かすと良いです。
『月の商人』を読んだ感想
本書を読んで僕は、いかに自分が「ノウハウコレクター」であるかに気づき、反省しました。
というのも、準備や学習ばかりに時間を使っていたからです。
準備や学習して「知る」ことは、ビジネスで上手くいくかどうかの「知る」とは、異なります。
実際にやってみて、どうなるのかを「知る」ことが、僕は皆無だったのです。
物語の中でスタムは「今回が上手く行くかどうかより、これをやったらどうなるかを見る方が大切だ」と言います。
まずは手を動かして、行動してみることが大切。
そして、どうなるのかを「知って」、なぜこうなったのかを考える。
再び試しにやってみて、次はどうなるのかを「知る」を繰り返す。
これこそが、賢者の言う「知るために商売をしなさい」だったのです。
「知っているつもり」なだけで、頭デッカチになってしまった自分って、はずかしい〜。
ここで自分を責めてはいけない。
意欲があったことを褒めて、これからは実際の行動を起こそうと決めました。
準備はそこそこに、勇気を出して試してみる!
自分がノウハウコレクターであることに気づき、前に踏み出す良いきっかけになったと、とらえます。
本書は女性が起業する前に読むと役に立つ本とあります。
ですが、男性にとっても役立つはずです。
とくに自分と同じ、「準備ばかりしているノウハウコレクターな方」は、ぜひ一度読んでみてください。
『月の商人』の評判は?
読んだ人の感想を見てみると、「起業塾で講師がおすすめしていた」や、「女性が商売で陥りやすい6つの罠」が参考になったという意見が多く見られます。
評判①
これから起業する自分にとってのバイブル
大事なことが凝縮されていて、簡潔だから非常に分かりやすい!!!
これから起業していくにあたり、ミーナが陥っていた罠(女性が陥りやすい罠)を事前に回避出来ることや、商品の質をあげることだけではなく商品の売り方の工夫に移行する部分も非常に為になった!
これは、何度も読み返して、改めて自分の事業と当てはめていきたい!!!
評判②
起業塾やノウハウ本でうまくいかなかった人に読んでほしい
久しぶりに読み直してみて、気づくことが多かったです。
女性ならではの商売の罠も大納得でした。私自身のスピードが落ちる時、やる気が出ない時、うまくいかない時はこの罠だったんだなと。
読み返してみて、商売の基本が物語でわかりやすく入ってきます。よくある起業塾やノウハウ本でうまくいかなかった人におすすめです。日々の暮らしや幸せも大切にしながら、仕事を進めていくヒントがいっぱいの本でした。
起業していない会社員にも当てはまると思います。
評判③
何度も読み返したい一冊
友人から勧められて購入をしました。
想像以上に読みやすくて、あっと言う間に読めました。3人のタイプの違う女性が出てくることで、とてもお話がわかりやすかったです。
私は集中してしまうと周りが見えなくなるマイペースな工房系メグタイプで、ミーナの様な営業が苦手だと言うことも気付き、私の周りの女性には男性に負けたくない!と言うユラタイプが多いことに気付けました。ビジネス観点ではありませんが…
口下手で不器用なスタムの愛情表現が、最後にはとても愛しく感じました。今後大切に何度も読み直すと思います。
仕事も愛も手に入れる為のエッセンスが惜しみ無く書かれています。
まとめ:『月の商人』は起業するときのマインドセットにおすすめ!
『月の商人』で学べる、商売の成功法則がこちらです。
- まず「自分が何者であるか?」肩書を決める
- 商品の価値は「相手が欲しいと感じたとき」に初めて生まれる
- 商品を「どんな顧客に買ってもらいたいか」を決める
そして、日常で使える成功習慣がこちら。
- 寝る前に自分を褒めて、行動できる心を保つ
- 大切な人だけを大切にする
- 男性に共感を求めない
ぜひ、起業するときのマインドセットにお役立てください。
「架空の物語ではなく、実際にあった話を元にした成功法則の方が知りたい」と感じる方もいるかもしれません。
そんなときには、同じ著者の犬飼ターボさんの本『CHANCE』がおすすめです。
こちらも成功法則だけ知りたいときは、別の記事にまとめてありますので、あわせてお読みください。
>CHANCE(チャンス)から学べる「人生を幸せにする成功法則」とは?
他にも犬飼ターボさんの本についてはこちらへ。
>犬飼ターボさんの本はどれから読むのがベスト?職業別おすすめリスト