回避型愛着障害

『それは、”愛着障害”のせいかもしれません。』の本から治し方・回避型の特徴を要約して紹介

『それは、”愛着障害”のせいかもしれません。』の本から治し方・回避型の特徴を要約して紹介
  • 子どもの頃に「母親にベタベタと甘えてはいけない」と感じていた
  • 「弱みを見せたら嫌われる」と感じる
  • 「子どもじみた振る舞いをする人」に嫌悪感を感じる

このような、「回避型の愛着スタイル」を持つ方へ向けての記事です。

 

こんにちは、回避型スタイルを自負するマヨネです。

自分が回避型だと気づいても「克服するには、どうすれば良いのか」を、疑問に感じる方も多いと思います。

マヨネ
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僕も治す方法を、ひたすら探求して試しています。

 

そこで今回は、書籍『それは、”愛着障害”のせいかもしれません。』の中から、「回避型の人に期待できる治し方」をお届けします。

 

ずばり、本書で書かれている回避型愛着障害の治し方は、下記の5つです。

回避型の治し方5つ

  • ネガティブな「心理ゲーム」をしない
  • 自分を許す
  • 理想の親を心の中に描く
  • 自分を好きになる
  • 積極的に自分から人を愛する

 

それぞれの詳しい内容と、「回避型の親や子供の特徴」も分かりやすくまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。

マヨネ
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愛着障害の本を読む時間を節約して知りたい方の、お役に立てると嬉しいです。

書籍『それは、”愛着障害”のせいかもしれません。』の簡単な紹介

 

2019年に発行された本で、著者は日本心理学会認定心理士の中野日出美さんです。

著者:中野日出美

交流分析、NLP、現代催眠を応用し、潜在意識に働きかける手法を開発。
約20年間で、3,000件以上の親と子のお悩み解決セラピーの実績がある。

 

本書で語られている内容がこちらです。

 

『それは、”愛着障害”のせいかもしれません。』の主な内容

  • こんな親が子どもを愛着障害にする
  • 愛着障害は世代間で「連鎖」する
  • 愛着障害が「自己肯定感」や「人間関係」をダメにする
  • 「安全基地」をつくって愛着障害を克服する

 

マヨネ
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それでは、さっそく「回避型愛着障害の治し方」を見てみましょう。

 

治し方は?(『それは、”愛着障害”のせいかもしれません。』の本より)

本書で紹介されている愛着障害の治し方の中から、回避型の人に効果が期待できそうなものを、5つ紹介します。

回避型の治し方5つ

  • ネガティブな「心理ゲーム」をしない
  • 自分を許す
  • 理想の親を心の中に描く
  • 自分を好きになる
  • 積極的に自分から人を愛する

 

ネガティブな「心理ゲーム」をしない

克服する方法の1つは、親しい人と交流するときに、ネガティブな「心理ゲーム」をしないことです。

理由は、回避型の人は、気づかないうちに「心理ゲーム」が習慣になっており、

  • 「人はすぐに裏切り、わたしは見捨てられるに決まっている」
  • 「やっぱり、あなたは信用に値しない人だ」
  • 「先に、こちらから関係を切ってしまったほうが、傷つかないですむ」

と、思い込んでしまいがちだからです。

心理ゲーム:やりとりの中で、それぞれが迫害者、犠牲者、救援者という役割を演じ、その役割を交代しながら結末へと向かっていく。

 

人との交流で、ネガティブな気持ちに気づいたら、自分が「心理ゲーム」を行っていないか考えてみましょう。

 

マヨネ
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もし「心理ゲーム」を行っていたときには、下記の手順でやめるようにします。

ネガティブな「心理ゲーム」に気づいたら

  1. 自分がやりとりの中で、迫害者、犠牲者、救援者のどの立場にいるか考える
  2. どの立場でもなく、客観的な立場を想像する
  3. 「本当に自分がしてもらいたいことは何か?」と、自分に問いかける
  4. 「相手の言動の、そもそもの意図は何か?」を、自分に問いかける
  5. 「相手に心から伝えたい思いは何だろう?」と、自分に問いかける

 

このようにして、ネガティブな「心理ゲーム」から抜け出して、ポジティブで自然な人間関係を目指しましょう。

 

自分を許す

自分を許せると自己肯定感が高まり、愛着障害の克服につながります。

もし、自分自信を許せない体験があれば、次の文章の〇〇に当てはめて、言葉にしてみてください。

許しの言葉

  1. 「私は、たしかに〇〇をしてしまった」
  2. 「だからこそ、これからの人生で〇〇をすると決めた」
  3. 「私は自分の人生を、意味のあるものとして使うことを決めた」

 

2つ目の「〇〇をすると決めた」は、自分が「愛着障害を克服、もしくは改善した状態はどんな状態なのか」を想像してから、決めましょう。

決める目標は、ほんの小さなゴールでかまいません。

 

理想の親を心の中に描く

理想の親を描き、心の中の「小さな自分」を癒やすことは、愛着障害の克服につながります。

「ああ、こんな人が自分の親だったらなぁ」と感じられる人は、どんな親でしょうか?

はっきりイメージできれば、理想の親はドラマや映画、アニメの登場人物でもかまいません。

 

理想の親(参考例)

  • 友だちの親
  • ドラマや映画、アニメの登場人物
  • 現在の自分や、未来の自分

 

心の中の親が決まったら、次の質問に対する答えを想像してみてください。

理想の親と、どんな交流をしているか思い描く

  • 「あなたが生まれたとき、あなたの親はどんな気持ちだったのでしょう」
  • 「あなたを抱いて、あなたに何と語りかけたでしょうか?」
  • 「あなたは赤ん坊の頃、誰と寝ていましたか?」
  • 「あなたが泣くと、あなたのお母さん はどうしてくれたでしょうか?」
  • 「子どものあなたが寂しがっているとき、 あなたのお母さんは、どんなふうに慰めてくれましたか?」
  • 「あなたの親はあなたに、どんな人生を送ってもらいたいと思っているでしょうか?」
  • 「あなたのどんなところがかわいいと、親は言っていますか?」
  • 「あなたの親は、あなたをほめるとき、どんな表情と言葉でほめてくれますか?」

 

自分を好きになる

自分を好きになると自己肯定感が高まり、愛着障害の克服につながります。

そのために、まずは身の回りの「ささやかな喜び」を探して、「小さな幸せ」を感じるようにします。

面白いことでも、楽しいことでも、自分が喜べれば何でもかまいません。

そして、「自分を褒めて、ねぎらって、他者へ思いやりのあるアプローチ」を心がけましょう。

 

積極的に自分から人を愛する

積極的に自分から人を愛することは、愛着障害の克服につながります。

回避型の人は、人を素直に愛せず、人からの愛も受け取れなくなっているからです。

 

そのためには、愛情をまるで物質のように「こちらに流れると、あちらは少なくなる」と錯覚している思い込みを、取り除く必要があります。

なので、あえて先に自分から人を愛するように心がけてみましょう。

 

ときには、愛情を受け取ってもらえずに、傷つくこともあるはずです。

だからといって、あなたの価値が下がることはありません。

 

誰かを愛するとオキシトシン(幸せホルモン)が分泌されるという、メリットもあります。

なので、自分から愛するようにすると、愛着障害の克服以外にも良い効果が期待できるのでおすすめです。

 

回避型の特徴(『それは、”愛着障害”のせいかもしれません。』の本より)

本書で紹介されている中から、回避型の人ならではの特徴を「親、大人、子ども」に分けて紹介します。

  • 回避型の親
  • 回避型の大人
  • 回避型の子ども

 

回避型の親

回避型の親から育った人は、その人もまた回避型の親になる可能性があります。

スキンシップや適切な対応を受けずに育っているので、自分が親になったときに、どのようにして子どもに愛情を示せば良いのか分からないためです。

 

回避型の親の特徴

  • 子どもへの自然なスキンシップや言葉がけが苦手である
  • 授乳中でも、自分はスマホをいじったりマンガを読んだりしている
  • 自身も回避型の親に育てられているケースが多い

 

回避型の大人

回避型の大人は、幼い頃に最も欲しかったものが満たされていない気持ちを、心のどこかに感じています。

回避型の大人の特徴

  • 子どもじみた振る舞いをする人に嫌悪感を感じる
    (自分が子どもの頃に甘えることを許されなかったので)
  • 「自分は優秀でなければ認めてもらえない」と感じる
  • 「弱みを見せたら嫌われる」と感じる
  • 中毒性のあるものに依存しやすい
    (例:アルコール、買い物、食べること、食べないこと、薬物)

 

回避型の子ども

子供は、親の反応次第で「お母さんは自分のことを心から愛してはいない」と、敏感に察知して受け取っています。

回避型の子どもの特徴

  • 「母親にベタベタと甘えてはいけない」と感じている
  • 「親に対して、わがままを伝えてはいけない」と感じている
  • 親に心地よさや世話を求めることを、どこかあきらめてしまっている

 

読んだ感想:「人を好きになる努力をしよう」と決めた

本書を読んで、回避型の僕が一番に心がけたいと思ったのは「積極的に人を愛すること」です。

そのために、まずは「人を好きになる努力をしよう」と決めました。

 

回避型じゃない方にとっては、「は?人を好きになるのに、努力はいらなくない?」と、感じるかもしれません。

しかし僕は、人を好きになる努力が必要なほど、人に興味がなく、好きになることすらありませんでした。

 

なんなら「人を愛してはいけない」とすら、思っています。

おそらく、「恋してもどうせうまくいかない」や「自分なんかが好きになってはいけない」と、心の奥底で考えているのかもしれません。

 

そして、「それなら傷つかないように、僕は人を愛することがない人になろう」という、生存戦略を採用したのだと思います。

ある意味、ネガティブな1人心理ゲームです。

 

「相手から愛してもらえるか」は、あくまでも相手次第で、自分側の思いで、どうこうできない。

外側から愛がくるのを待っていては、いつ、誰が、愛をくれるか分からない。

 

そこで、まずは内側で完結するところをゴールと、決めました。

伝えなくても、人を好きになったらOKに。

 

「ただひたすら好きだなあ」と思うように、努力したいです。

そして、いつかは自分の中に愛情が出てきて、勇気を出して告白できる日がくると、いいなあ。

まとめ:自分を好きになって人を愛そう!

マヨネ
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今回は、『それは、”愛着障害”のせいかもしれません。』の本から「治し方・回避型の特徴を要約して紹介」を、テーマにお届けしました。

 

本書で紹介されている回避型愛着障害の治し方は、下記の5つです。

回避型の治し方5つ

  • ネガティブな「心理ゲーム」をしない
  • 自分を許す
  • 理想の親を心の中に描く
  • 自分を好きになる
  • 積極的に自分から人を愛する

 

「親が自分に与えてくれなかったこと」に気を取られ、「弱みを見せたら嫌われる」と感じてしまう方の、お役に立てると嬉しいです。

 

僕も、回避型愛着とずっと付き合っていくものとして、養生に励んでいます。

他にも回避型愛着障害について良い情報がありましたら、ぜひ教えて下さい。

 

マヨネ
マヨネ
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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