- 自己開示をすることに抵抗がある。
- 人との交流を心から楽しめない。
このような、「回避型の愛着スタイル」を持つ方へ向けての記事です。
こんにちは、回避型スタイルを自負するマヨネです。
自分が回避型だと気づいても「じゃあどうすれば良いのか」を、疑問に感じる方も多いと思います。
そこで今回は、『マンガでわかる愛着障害』の本の中から、「回避型の人に期待できる治し方」を抜粋してお届けします。
ずばり、本書で書かれている回避型愛着障害の治し方は、下記の4つです。
- 子どもの頃を思い出して語る
- 「言葉を使った創作活動」を行う
- 「絵を使った創作活動」を行う
- 自分が自分の親になる
それぞれの詳しい内容と、「回避型ならではの特徴」も分かりやすくまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。
書籍『マンガでわかる愛着障害』の簡単な紹介
2019年に発行された本で、原本は2011年に発行された『愛着障害』です。
著者:精神科医・医学博士の岡田尊司(おかだたかし)
漫画:松本耳子(まつもとみみこ)
本書で語られている内容は、大まかに下記の通りです。
『マンガでわかる愛着障害』の主な内容
- 愛着障害ってどういうこと?
- 不安型と回避型の違い
- 「安全基地」について
- どうすれば克服できるか
- 愛着スタイル診断テスト
治し方は?(『マンガでわかる愛着障害』の本より)
本書で紹介されている回避型愛着障害の治し方は、下記の4つです。
- 子どもの頃を思い出して語る
- 「言葉を使った創作活動」を行う
- 「絵を使った創作活動」を行う
- 自分が自分の親になる
子どもの頃を思い出して語る
子どもの頃に傷ついた経験を、言葉にして語ることが愛着障害の克服につながります。
なぜなら、モヤモヤした思いは、悲しみや怒りとして1度も言語化されずに、心の奥に溜まっているからです。
そのとき味わった思いを、そのままネガティブな言葉で吐き出す。
こうして、子どものころに不足していたものを取り戻すことが、克服につながります。
ただ、回避型の人は子ども時代のネガティブな体験を、思い出すこと自体に時間がかかります。
なので話を聞く側は、断片的にでも少しずつでも良いので、気長に受け止めていきましょう。
「言葉を使った創作活動」を行う
日記やブログ、小説など、文章を書くことで、愛着を安定させていくことができます。
理由は、ありのままの思いを書いて表現することで、心の中に溜まっていたものが解放されるからです。
しかも、書いて表現するなら、傷ついた経験を聞いてもらう相手がいなくても、語りつくすことができます。
「絵を使った創作活動」を行う
絵画療法や臨床美術、アートセラピーなど、絵を描くことで、愛着を安定させていくことができます。
理由は、自分の内面を表現することで心が発散され、創造する喜びも得られるからです。
「言葉を使った創作活動」と同じく、傷ついた経験を聞いてもらう相手がいなくても、語りつくすことができます。
自分が自分の親になる
親の協力や助けが期待できないときは、「自分が自分の親になる」ことで、愛着を安定させていくことができます。
自分が親として「自分にどうアドバイスするか」を考えて、「自分の中の親」と相談しながら生きていくのです。
「診断チェック表」は原本『愛着障害』と同じ
愛着障害の中でも、回避型なのかどうかの診断チェック表は、原本『愛着障害』と同じでした。
回避型の診断項目を詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
>回避型の「診断チェック表」(『愛着障害』の本より)
回避型の特徴(『マンガでわかる愛着障害』の本より)
本書に記されている回避型の人の特徴が、こちらの6つです。
- 対人関係の傾向
- パートナーへの共感がうすい
- 子どもを欲しがらない
- 仕事でも孤立しがち
- 自己開示が苦手
- 健康管理をほったらかす
対人関係の傾向
- 人に依存をせず、人からも縛られないことを願う
- 仲間にも気持ちを共有することが少ない
- 他人に迷惑をかけないことを重視して、関与することを避ける
- 困ったときほど、さらに人の助けを求めなくなる
パートナーへの共感がうすい
- パートナーが苦しんでいるときも共感できず、ひとごとのように感じる
- 愛情をそれほど必要と感じていなく、口に出して表現しようと思わない
- パートナーとはいえ、内面に侵入されたくない思いがある
子どもを欲しがらない
自分と血のつながった子どもはもちたくない、という考えの人が多いです。
仕事でも孤立しがち
仕事仲間との協調性に欠けていて、孤立しやすいです。
また、家族サービスと仕事のバランスを取るのが苦手でもあります。
自己開示が苦手
自分のことを話すのが苦手で慎重になります。
そして、一歩踏み込んだ関係を、求めていないそぶりをとりがちです。
健康管理をほったらかす
回避型の人は、ストレスを「意識から遮断して感じないようにしているだけ」で、実はストレスが溜まる一方になっています。
症状に対して自覚が少なく、病気が進んでから慌てることが多いです。
読んだ感想:パートナーの「わたしも行く!」がモヤモヤする
僕は回避型で、本書で登場する「回避型」の朔太郎(さくたろう)の行動と一致しすぎていて、衝撃でした。
特に印象的だったのは、回避型の彼氏、不安型の彼女の下記のやり取りです。
彼氏「買い物に 行かなきゃ」
彼女「わたしも行く!」彼氏「見たい映画 あるし!」
彼女「わたしも行く!」彼氏の心の声「なんかすっごい疲れる。本音は誰にも会いたくない。頼むから1人にさせてくれ!」
僕も、この彼氏と同じ気持ち、完全一致です。
人から頼られたり、求められたりするのは、本来嬉しいことなのに、なんか嫌なのです。
彼女の前では、彼氏としての自分を演じないといけないような。
どこかしら「そのままの自分ではいられない堅苦しさ」を感じてしまいます。
しかも、彼女に「彼氏としての立ち振るまい」や「そのままの自分ではいけない状態」を、強要されている訳でもないのにです。
彼女というか、誰か人と一緒にいると、自分の中の「ねばならない」が発動する。
おそらく、僕の心の奥底に感じないようにしている「また人が離れていくのが怖い」があるのでしょう。
そして、「嫌われる前に自分から、その機会に触れないでいる方が気楽」と、守りに入りまくってしまう。
それなら、「自分のダメさ加減をさらけだして、それでOKな人付き合いにすれば良いじゃん」とは思うのですが、なかなか出来ないんですよね。
まとめ:子ども時代の記憶を、文章や絵に込めて解き放とう!
本書で紹介されている回避型愛着障害の治し方は、下記の4つです。
- 子どもの頃を思い出して語る
- 「言葉を使った創作活動」を行う
- 「絵を使った創作活動」を行う
- 自分が自分の親になる
なぜか、自己開示をすることに抵抗があったり、人との交流を心から楽しめない方のお役に立てると嬉しいです。
原本の『愛着障害』要約と回避型の特徴も抜粋紹介していますので、気になった方はこちらも一緒にご覧ください。
>回避型愛着障害の治し方・特徴を『愛着障害』の本から要約抜粋して紹介
僕も、回避型愛着とずっと付き合っていくものとして、養生に励んでいます。
他にも回避型愛着障害について良い情報がありましたら、ぜひ教えて下さい。